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あなたは立ち話をしている人の手や腕の動きで、どのような印象を持つでしょうか。 たとえば、次のような場合です。 @ 一方の手を相手のほうに突き出して話している A 一方の手を後ろに回して話している B 両手をまっすぐ下に伸ばして、直立不動の姿勢で話している C 腕を組んで話している D 両手を腰にあてて話している E 両手を後ろに回して握った状態で話している それぞれのタイプは、次のような印象をもたれやすいことがわかっています。 @ポーズは、人を指差したりするのと同様、指や手を前に出すしぐさは、人を支配しようとする気持ちが強く、自己尊大ぶって、話の主導権を握ろうとしているとみなされます。人を制止したり煽動するときには、手を前に突き出してオーバーアクションするものです。 AとBのポーズは、手を引っ込めている状態であり、あなたの話に従いますというしぐさです。控えめで権威があまりない印象を受けます。 Cのポーズは、積極的に話を聞こうとするしぐさではなく、自己防衛的で、不安や緊張があるように見えます。 Dのポーズは、もっとも自己中心的で、横柄とみなされ、@の人ほどではありませんが、支配的で自己顕示的な印象が強いです。 Eのポーズは、AやBの人よりもさらに控えめで、もっとも地位が低いとみなされます。 この分析からは、AやBの人、あるいはEの人のように、自らの手の動きを止めるようなポーズをとると、「あなたの言うことには従います」とアピールしてることになるといえます。 このように、話し相手の手の動きから、自分に対する気持ちを読んだり、その人の性格を見抜いたりすることができます。 逆に、手の動きからこちらの気持ちを言外に伝えることもできます。 たとえば、友人にちょっと面倒なお願いをしたいときなど、Cの人のように腕を組んで不安な気持ちを見せ、下手に出る振りをすることで、相手の警戒心を解くことも可能でしょう。 相手が後輩であったり、こちらのほうが立場が上なら、@の人のように、相手のほうに手を突き出して強気に見せることで、交渉を有利に進めることもできそうです。
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