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だれでも仕事をしていれば、「相性が悪い」「苦手」と思ってしまう相手が一人や二人は必ずいるものです。学生時代なら、イヤなヤツが近くにいれば、自分が近寄らなかったら問題は解決するでしょうが、職場ではそうはいきません。 そんな相手と接するたびに「コイツどこかへ行けばいいのに」などと思ってしまうものです。 こんなときには、相手の性格など変わることはないという前提で、まずは、自分から相手への接し方を変えてみるのも、一つの方法です。 たとえば、「相手の長所をできるだけ見るようにする」、「親しみをこめて名前を呼ぶ」、「接触回数を増やす」、「褒めてみる」などです。 でも、嫌いな人間に対して、どうしてもそんなことをする気にはなれないし、できないと思っている人も多いでしょう。 しかし、イヤなヤツでも仕事となれば、つき合っていかなければならないし、大人としての対応がやはり必要です。 そんな場合には、どうやって相手とやりとりし、交渉し、取引していくかを考えるのです。 嫌いな人とは、どうしても対立関係になってしまい、お互いに勝つか負けるかに関心ごとがいってしまいがちですが、仕事は個人の好き嫌いで放棄するわけにはいきません。 ですから、ここで視点を対立から目標に変えてみるのです。 そういうときは仕事のほうに注目して、その仕事をどのようにやったらよいか、という「問題解決状況」にしていくのです。 では、どうやってその状況にすればいいのでしょうか。 まず、最初に、お互いに与えられている共同の仕事で、何を目標とし、何をやりたいのかをひとつずつ挙げていきます。 相手に遠慮せず、すべてリストアップします。 次に、二人で挙げたリストのなかから共通する目標を見つけるのです。そして、それを二人の仕事の目標にするのです。 そして目標が決まれば、目標達成までのアプローチや仕事の進め方などを考えます。 こうすることで、二人の人間関係よりも、仕事を達成するための共通意識を持たせるのです。 人は同じ目標を掲げてそれに邁進するようになると、多少相手がイヤなヤツでも、けっこう気分よくやっていくものです。
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