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嫌いな人と向かい合っていると、それだけで不快で、顔はゆがみ、硬直します。相手もよほど鈍感でない限り、それに気づくものです。つまり、その人はあなたの表情や言葉、行動を見て、好かれていないと気づき不快になるのです。 もちろん、嫌いな人とは遠ざかっているのが一番いい方法でしょうが、職場ではそういうわけにはいきません。 そこで、嫌いな人とどうつき合うかが問題になるのです。 あなたも経験があるように、自分があまり好きでない人から褒められると、悪い気はしなかったのではないですか。 人はだれだって褒められてイヤな気分になることはありません。 「そんなの無理だ」という気持ちもあるでしょうが、じつは嫌いな人ほど、褒めるとうまくいくのです。 ですから、人間関係を良好に保つ基本は、嫌いな人間にこそ褒めてやることなのです。 要は、人をたらしの基本はほめることであり、褒められて不愉快に思ったり、相手に反発や敵意を抱くという人はいないということです。 まず、そのことをおさえておくことがポイントです。 人は、褒めてくれた相手に好意をもちます。 逆に、褒めてくれた相手に好意をもたないでいるのは至難のワザなのです。 感情の動物である人間の切ない欲求は、他人から 「自分を認めてもらいたい」 「自分を受け入れてもらいたい」 「自分を正しく評価してもらいたい」 ということです。 そのため、多くの人が他人からの褒め言葉を期待しているのです。 どんなに人格が高潔な人であっても、人から褒められたいという欲求から逃れることはできないのです。 フランス革命の英雄、ナポレオンはお世辞嫌いで有名でしたが、それでも「陛下はお世辞がお嫌いで」といわれると、ほおがゆるんだといいます。 お世辞嫌いを逆手にとった、見事なほめ言葉です。 アメリカ人なんか、それはスゴイです。 人と会って話をするのは褒めるためかと錯覚するくらい、褒めるようです。 褒めて、褒め倒す。褒められれば、人は、褒めてくれた相手に好意を持つものです。 そうすれば、嫌いな人でも、相手のほうからなついてくるのです。
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