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心理学では「マッチング仮説(釣り合い仮説)」というのがあります。 これは、E.バーシャイドらが提唱した考え方で、容姿や教養、あるいは社会的な評価において、自分と同じような人を選ぶ傾向があるというものです。 あなたにもこんな経験がありませんか。 「あんな素晴らしい女性とつき合えたらいいな」と思いながらも、自分と釣合いが取れていないし、自分なんか相手にしてもらえないと思い、あきらめてしまったことがあるでしょう。 人が恋人を選ぶ場合、「憧れる」というのはまた別の次元で、実際、いざつき合う人を探し、アプローチするというときには、たいてい自分と同じレベルの相手を選んでいることが多いのです。 相手の精神的レベルや金銭的レベル、あるいは身体的レベルが自分と違いすぎると、アプローチしても受け入れてもらえないという不安が先に立ち、断られて自尊心の傷つくことを考えると、どうせ断られるのなら最初からやめておこうということになって、アプローチしないのです。 また、反対に自分より魅力的でない相手を拒否する可能性もあります。 そして結果として、恋人や結婚相手には、身体的魅力や社会的な評価において、お互いに似ている相手が選ばれる傾向にあるのです。 ですから、自分が好き勝手に恋人を選んでいるように思っていても、実は、似たような人を選ばされているのです。 このことを精神界の法則では、「類は友を呼ぶ」とも言われています。 人はたとえ恋人を選ぶにしても、自分と同じようなタイプを選択しているものであります。ここでいう同じようなタイプとは、性格的に似ているタイプのことだけを指すのではなく、知性や考え方、あるいは生まれ育った環境などを含め、同じような境遇の人という意味です。 ただ、結婚は勢いでするものですので、不釣合いのカップルも生まれることはありますが、結果的に相手に対していつも劣等感やコンプレックスを感じていなければならないので、恋愛中も楽しくなく、長続きしないケースが多いのです。 「美女と野獣」のカップルもいるではないかと思われるかもしれませんが、野獣には社会的地位や経済力があって、野獣を補うだけのものを持っているのです。 ただ、ひとつ注意しておきたいのは、バランス感覚は自分自身が考えての評価のことであり、もし自分に自信があれば、たとえ人から野獣だと思われていても、どんどんと美女にアタックするば良いのです。 |
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