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相手が持つ自分のイメージを意識的に、あるいは、無意識的に操作しようとする試み、つまり自分についてのよいイメージを伝えることを「セルフ・プレゼンテーション(自己提示)」といいます。 企業などでの面接では、このセルフ・プレゼンテーション力がとても求められており、思いのままに自分の印象を操ることができれば、商談でも面談でも、怖いものはありません。人生をかなり有利に進められます。 では、どうすれば、良いイメージを演出できるでしょうか。 いくつかのポイントを説明しましょう。 商談で自分を「有能な人物」に演出したいときには、さりげなく自分の実績や経歴を相手に披露することです。 「○○社では、○○商品の売り上げに貢献して、△億円の利益を出しました」 「今は、○人くらいのお客様とおつき合いいただいています」 相手に自分の過去の実績を知ってもらうことで、会社が期待している結果を出してくれるかもしれないという気持ちを抱かせることができます。 実際は、過去のデータがそのまま通用することは無くても、具体的な数字を言うことで、実際の貢献度がよくわかるし、その人の存在感が大きくなります。 また、「忙しい人」というのも、仕事のできる有能な人という印象を与えます。 組織にいると、有能な人間には仕事が集まってくるし、周囲から期待もされるため、どうしても忙しさが増します。ですから、本当に忙しいのは、それだけ会う価値のある人物だということです。たとえば、次のアポイントを決めるとき、 「いつでも大丈夫です」、「お客様に合わせます」 などと言ってしまうと、仕事のないヒマな人のように思われてしまいます。 「申し訳ありません。その日はほかの予定がすでに入っています。この日の○時から△時の間はいかがでしょうか」などと、時間を区切って提案するようにすると、優秀さを強調することができ、「有能な人物」だと思われやすいのです。 「能ある鷹は爪を隠す」と言われるように、出る杭は打たれることもあるので、場合によっては、逆に、「ちょっと駄目な自分」を演出することも必要です。 昔、アメリカのテレビ番組の「コロンボ刑事」が放映されたことがありましたが、あのコロンボ刑事は、犯人と思われる相手の前でボケた振りをしながら、相手のミスを誘い出し、逮捕するというものです。 有能な人間は、上司や同僚に警戒されやすいので、ボケた振りも大事です。 また、真面目そうに見える人や、とっつきにくく見える人には、あえてちょっとドジを踏んでみると、周囲の緊張感も解け、相手の本音が引き出しやすくなるはずです。
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